タワーマンションは防火性能が高い設計が施されていますが、高層階で火災が発生した場合、特殊な対応が求められます。この記事では、火災時の処理や避難方法、安全設備について詳しく解説します。
Contents
1. 初期対応:火災報知機とスプリンクラーの作動
タワーマンションでは、火災が発生するとまず火災報知機が作動し、居住者に警報を発します。同時に、火元付近に設置されたスプリンクラー設備が作動し、初期消火を自動的に行います。
2. 避難の流れ
- エレベーターの使用は禁止
火災時には、エレベーターが緊急停止する仕組みが採用されています。居住者は非常階段を使って避難する必要があります。 - 内廊下型マンションの安全性
バルコニーがない場合でも、防火扉や加圧防煙装置により、煙の侵入が防がれた避難経路が確保されています。 - 避難ハッチや非常用設備
屋上や特定の共用部には避難ハッチや避難スペースが設けられ、避難者の安全を守る仕組みが整っています。
3. 消火活動:消防隊の対応
- 連結送水管の利用
消防隊は建物外部に設置された連結送水管を活用し、高層階に水を送ります。これにより、現場での消火活動が迅速に行えます。 - ヘリコプター救助
必要に応じて消防ヘリコプターが出動しますが、日本では風や建物の形状などの制約が多いため、基本的には地上からの対応が主流です。
4. 火災後の対応
- 被害箇所の点検と修復
火災後は、管理組合や専門業者による被害箇所の点検が行われます。タワーマンションでは、共用部分の修復も重要な課題です。 - 保険対応
共用部分については管理組合の火災保険、個別の居室については住民が加入する火災保険が適用されることが一般的です。 - 住民への説明会
管理組合は、住民を対象に火災の経緯や修復計画について説明会を開きます。
5. タワーマンションの防火設備と法律基準
タワーマンションでは、消防法や建築基準法に基づいて以下のような防火設備が義務付けられています。
- スプリンクラー
全居室や共用部に設置され、火災の初期段階で消火を開始します。 - 非常階段
煙の侵入を防ぐ耐火構造の階段で、避難ルートを確保。 - 加圧防煙装置
非常階段や避難経路に煙が入らないようにする装置。
6. 住民が知っておくべきポイント
- 避難経路の確認
日頃から非常階段や避難スペースの場所を確認しておきましょう。 - 防災グッズの準備
非常用持ち出し袋や懐中電灯などの備えをしておくことも重要です。 - 防火意識を持つ
火気の取り扱いに注意し、日常的に火災のリスクを減らしましょう。
まとめ:万が一の備えが大切
タワーマンションの火災は特有の設備と計画により対応が可能ですが、住民一人ひとりの防災意識も欠かせません。自宅の避難経路や防火設備についてしっかり確認し、安心して暮らせる環境を作りましょう。

トアロードの不動産会社TOANET
代表の大畑清一郎です。私達トアネットは、神戸・大阪エリアでタワーマンション・優良マンションの売買に特化したサービスを提供しています。資産価値を最大化する不動産選びをサポートし、お客様の理想を現実に変えるお手伝いをしています。2013年の創業以来、地域密着型のアプローチで信頼を築いてきました。
プライベートでは、3人の子供の父として、また猫好きとしての一面も持ち合わせています。趣味のダーツでは、金曜日限定で活動しています。元日本チャンピオン大城正樹選手のスポンサーも行っています。
お客様一人ひとりに寄り添った不動産の提案を心掛けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。